1本目から相手にアドを与えるな。ウメブラにおける「初手シークレットオーダー」について
ブログ作りました。
前々からブログを作ろうと思っていたのだが、まさかこんな話が第1記事になるとは思いもしなかった。
事の発端は私の個人的な殺意からだったので、フォロワーはともかく他からも反応があることに正直驚いた。
前置きは置いておいて本題に入ろう。
今回は「ウメブラルールでの初手シークレットオーダーのススメ」だ。
初めに。
そもそもウメブラが何たるかを知らない人はこの記事を読む必要はないのでご安心ください。
もちろん「初手シークレットオーダー」はこの記事内だけでの呼称なので他で使って恥をかいても責任は負いかねます。
ウメブラルールにおける「初手シークレットオーダー」について
とりあえず以下のツイートを確認いただきたい。
・相手キャラを聞いて変更
— ウメブラ/関東スマブラオフ大会 (@UMBRHP) 2019年7月24日
可能です。変更後のキャラを聞いて再変更も可能ですが、お互いにこれを繰り返す場合はシークレットオーダーになります。
・始めからシークレットオーダー
可能です。また、シークレットオーダーの提案は拒否することは出来ません。
以上です。
これはウメブラSP シングルストーナメントルールについての質問と回答だ。
ウメブラルールの試合の流れとして以下の記述がある。
ウメブラSP シングルストーナメントルール : 関東 スマブラ オフ大会 ウメブラ
[1本目の場合]
① それぞれのプレイヤーがキャラを選択する (決まらない場合はシークレットオーダー)
※シークレットオーダーとは:
選択前に使用キャラを相手プレイヤーにわからないように第三者に伝えてからキャラクターセレクトを行う方法
※Miiファイターを選択する場合は技番号も同時に伝えること
- 相手キャラを聞いて変更は可能。決まらなければシークレットオーダー。
対戦開始時にはお互いにキャラを宣言するわけだが、先に宣言した方が不利とならないようにするための措置だ。
そして被せ合いになってしまうと進行できなくなるので、その場合はシークレットオーダーとしてください、という話になる。
ちなみにこの質問はルール上に明記がなかったのでついでに聞いただけである。
もし他で明言されていたとしても、それは引用するなり転記するなりが必要だろう。
- 始めからシークレットオーダーは可能。相手は拒否不可。
この質問は、この言質が取りたかったのである。 やっていいのか不明瞭だったのだ。
スマブラというゲームにおいて、キャラ相性は十分に存在し、当然「キャラの後出し」は有利になる。
2先または3先で、1本目は後に続く足掛かりとなる重要な部分だ。
もし複数のキャラを使うのが苦手なプレイヤーであれば、前述の権利によってキャラを被せられると当然苦戦を強いられる。
「初手シークレットオーダー」は1本目のキャラ被せを拒否する権利である。
公式からの回答を得られた以上、参加者が扱える権利として活用すべきだろう。
なおこのルールが適用されるのは1本目のみである。
2本目以降は、前の試合で負けた方が後出しを行う。
[2本目以降の場合]
① 前試合の勝者がスターターとカウンターを含めた6ステージから2つ拒否する
② 前試合の敗者が残りの4ステージから対戦ステージを選択する
③ 前試合の勝者がキャラ選択する
④ 前試合の敗者がキャラ選択する
⑤ 3本目以降①~④を勝負が決まるまで繰り返す
簡易シークレットオーダーのやり方
本来であればシークレットオーダーは第3者に参加してもらう方法だ。
①プレイヤーA、プレイヤーBは、第三者であるCさんにそれぞれ使用キャラを伝える。
(お互いがどのキャラを使用するのかはCさんだけが知っている状態とする)
②プレイヤーA・Bは宣言したキャラを選択し、対戦を開始する。
※この際、宣言したキャラ以外を選択した場合はルール違反となり処分を受けることになる
だが実際の大会進行で第三者に来てもらうのは非常に難しい。
そこで以下の方法を「簡易シークレットオーダー」の方法として提案する。
言うまでもないがこれはあくまで方法の一つなので、「この手順でやらなければならない」というわけではない。
シークレットオーダーの本質は「お互いに使用キャラが分からないように選択をする」という点にある。
① プレイヤーAは、事前に使用予定のキャラを記述したカードを用意しておく。
② 対戦前に、プレイヤーAはプレイヤーBに対して「シークレットオーダーを希望します」と伝える。(プレイヤーBはルール上拒否できない)
③ Aは①で用意した使用キャラを1枚伏せて相手に提示し、Bに「ここに書かれたキャラを使うので、キャラ決定をしてください」と伝える。
④ Bはキャラを選択する。
⑤ 伏せたカードを開示し、Aは記載してあるキャラを選択する。
この手順であれば、お互いが使うキャラを分からない状態で宣言ができる。
準備をする必要があるのは片方のプレイヤーだけであり、相手に手間をかけさせずに自衛ができる。
注意点も上げておく。
- 初手シークレットオーダーを希望するのであればできるだけ早く宣言する。キーコン設定時、もっというなら着席時など。
- キャラ名は必ず正式名称で書くこと。略称、俗称は後から言い換えが出来てしまうため。英語表記があると海外勢にも対応可能。
- カードの裏から透けて見えないように注意。厚紙カードにボールペンで小さ目に記載し、三つ折りなどにするとよい。
- 相手がキャラを決定した後、伏せたカードを引っ込めてはいけない。「やっぱり間違えました」で出し直してはシークレットオーダーが成立しない。
- たとえ使えるのが1キャラだけだとしてもカードを複数枚用意しておくといいだろう。これは単純にブラフのためである。
相手に先にキャラを宣言されてしまった場合
シークレットオーダーを提案する前に「〇〇使います」と宣言されてしまった場合。
釣られて自分のキャラを宣言するのは注意が必要。
「ではやっぱり××使います」とキャラ変更を行う権利を相手は持っている。
この時でも慌てずに
「キャラ宣言を頂いてしまいましたが、私はシークレットオーダーを希望します。
私はこのキャラを使います(カードを伏せる)ので、キャラ変更をする場合はお願いします」
と伝えればいい。
今回の回答について間違えないで頂きたいこと
今回の質問に対する回答は「ルール改変」ではなく「不明瞭だったルールが明記された」だけだということ。
つまり「初手シークレットオーダー」は以前から行えた権利だが、明記されていなかったため分かりにくかったのだ。
(「決まらなければ」が、1キャラ以上の宣言を必要とするのか解釈できなかった)
初手シークレットオーダーはあくまで「権利」なので「必ず行わなければならない」ということではない。なんだかんだ手間だし。
『1戦目から相手に易々とアドバンテージを与えないように、自衛のために行え』という警告の一種と思っていただければいい。
謝辞
私の突然の質問に対して丁寧に回答していただいたウメブラ運営(@UMBRHP)、また迅速に取り次いでいただいたウメブラスタッフのブルード氏(@Broodt)に、
この場を借りて深く感謝申し上げるとともに、ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
以降、筆者の今回の話についての発端と所感とかになりますので興味のない方はブラウザバックです。
初手キャラの選択は「お互い使用キャラが分からない前提で行うもの」だと思い込んでいた。
ウメブラルールにおいて「キャラが決まらなければシークレットオーダー」「2戦目以降は敗者側がキャラ後出し」という点から、
『最終点としてはお互い使用キャラが分からない前提でキャラ選択を行うべき。
ただ対戦の進行上毎回シークレットオーダーを行うのは非常に不便であるから、
対戦者同士で問題がなければ手順を簡略化してわざわざシークレットオーダーをしなくてもよい』
と解釈していた。(※一個人の受け取り方です)
もちろんキャラの後出しが可能なのは重々承知ではあったが、実際それほど困ることはなかった。
事の発端はスマぶくろでの2先での出来事。もはや現場がウメブラでない時点で迷惑極まりない話である。本当に申し訳ない(画像ry
詳細は伏せるが、私がキャラを宣言した後、相手は30秒ほど考え込んだ後に明らかにメタキャラを差し込んできた。
その時は宣言を聞いてからのキャラの変更が可能であることを知らなかったため「まじか…まぁ単に気分で使うのに迷っただけかもしれないししょうがない」と思ったが、
1本目は負けて2本目のキャラ選択時、明らかに相手のキャラ選択を待つそぶりを見せたのでキレそうなのを抑えつつ「1本目そちらが勝ったので先にキャラ選択をお願いします」と伝えた。
1本目でキャラ被せが無かったら勝てたかと言われれば正直難しいが、それだけで気分は最ッ低に萎えたしもうこの今後参加するのやめるかなとも感じた。実際やめることにした。
これはあくまで私的なところなので(2本目の行為はともかく)1本目の行為について人それぞれの意見はあるだろうが、私は沸点がめちゃめちゃ低いのでブチキレ寸前であった。
ディスプレイに顔面叩きつけて両の指全てを粉々に砕き二度と人間としてゲームをさせなくしてやろうかとか考えたりする。(さすがに実行はしないです)
ところが後から話に聞くと、(今回の質問の回答でもあったが)「ウメブラルールにおいてキャラを聞いてからの変更はOK」とされていた。
だが冷静になってよく考えるとこれは当然である。これができないとキャラを先に宣言した方が不利を被ってしまう場面がどうしても発生する。(事実発生したわけだし)
だがそれがルール文面からどう頑張っても読み取ることができなかったため、自分の中のモヤモヤを少しでも何とかすべく運営へ質問を投げたというわけである。
キャラの後出しは「敗者側の逆転のアドバンテージ」である。
前述のとおり、2本目以降は「前の試合の敗者側が後出し」を行う。
キャラの後出しの権利は、敗者側に与えられた貴重なアドバンテージなのだ。
それを1本目からしれっと使おうとしているのが本当に許せなかった。
(※一個人のry)
いろんなご意見もお見かけしてます
冒頭にも述べたが、自分が想像していたより反応があってマジで驚いている。
一応それらについての自分の意見は述べておこう。
なおこの記事へのコメント、ツイッターへのリプ等で私へ何かしらのご意見を頂いても「そーなのかー」で終わってしまうのでご了承を。
繰り返しますがあくまで一個人の所感ですので。
・1戦目のキャラ合わせは悪い行為なのか?
これについては私が知らなかっただけで「ルール上可能」であるのだから、今は「悪い行為だ」とは言わない。
が、それと同時に「初手シークレットオーダーも可能」である以上、その権利を使うことに不平を漏らすのもおかしい話になる。
不平があるなら運営に意見として述べてみるのもいいかもしれない。
とはいえ「シークレットにしない=ある程度お互いのプレイヤー同士の信頼で成り立っている」という思いもなくはないので許せるかと言えば私は沸点がry
・多キャラ使いがそれだけ努力している分、単キャラ使いよりも優位になるのは当然ではないか。
私もそう思う。
私も64時代から触り、浪人・留年までさせられたカービィを一度捨てたのはPVのゼルダがめっちゃかわいかったから単キャラでやっていくことに限界を感じたからだし。(今はサブでたまに触ってる)
だがその優位性は1本目に行使するべきものではないと考える。2本目以降で使うべきものだ。
前述のとおり、後出しの権利は「前の試合の敗者に与えられるアドバンテージ」であって「多キャラ使いだから得られるアドバンテージ」であってはならない。
だからこそ初手シークレットオーダーが許可されているのではないだろうか。単キャラ使いはわざわざアドバンテージを渡す必要はない。
・事前に相手の使うであろうキャラを調べればいいではないか
まったくもってその通りだ。
当然他の人の対戦は観戦することができるし、トナメ表を見れば誰が来るかはある程度目途が付けられる。
とはいえウメブラは日本最大ともいえるイベントだ。参加人数もハンパなく多い。
新人ダークホースだっているだろうし、大きな大会には出てないというだけで実力者が隠れているかもしれない。
お互いの情報が手に入らないということは往々にしてあり得る。
そんな時は相手に不用意にアドバンテージを与えるべきではない。初手シークレットオーダーは「自衛」のためにやるのだ。
・相手が何も指摘しないのであれば別にやってもいいではないか。
こう考える人は実際居る。
だからそういうプレイヤーに付け入られないようにするために、この初手シークレットオーダーを「自衛」と言っている。
なのでこの意見については私からは何も言わないが、深夜に背後から刺されてもしょうがないという覚悟を持ってやってほしい。
さて、めちゃくちゃに自分の考えを吐き出してしまったが以上となる。
今まで共にスマブラで対戦し切磋琢磨してきた仲間達が、不必要な不利を被らない助けになることを祈る。
なお私はウメブラには出ません。
— ho総帥P (@hoSosuiP) 2019年7月24日
本当にごめんなさい。応援はしています。